夏のキャンプや釣り、河原で水遊びなど、都市部から離れて山などの自然が多い場所で遊ぶ機会があると思います。そんなときに注意したいのが虫!刺してくるのは蚊だけじゃないことはご存知の方も多いと思います。
忌避剤などで防虫していても、刺されてしまったら痒くてたまりません。駄目と分かってても、ついつい掻いてしまいます。蚊やブヨやダニ、ハチなどによるひどい虫刺されに効く市販の塗り薬を紹介します。
虫刺されの薬選びと誤解
まず、薬を選ぶ際によくある誤解を解説します。成分が多い方が効果が高い、値段が高い方が効果が高い、CMで宣伝されている薬が効果が高いと思っている方もいますが、これらはすべて間違いです。
実は、虫刺されに効く最強の薬はステロイドです。←これが最強!
ステロイドは痒みや炎症、腫れに最も効果的な薬ですが、市販薬では効果の高さによって3つのタイプに分類できます。それぞれ「ウィーク」、「マイルド」、「ストロング」という区分があります。
虫刺されに効く薬
具体的な商品名としては、最も弱いウィークには「液体ムヒ」があります。マイルドには「ムヒアルファ EX」などが該当し、最も強いストロングには「ベトネベート N 軟膏 AS」や「ベトネベート S」、「リンデロン VS」と「フルコート F 軟膏」などがあります。
これらのステロイドの中から選ぶ際には、3つのポイントに注意しましょう。まず、抗菌薬の有無です。化膿している場合には抗菌薬が配合されている「ベトネベート N 軟膏 AS」や「フルコート F 軟膏」を選びましょう。
すべて市販されている薬で、ドラッグストアで購入することができます。
虫刺され薬の特徴
次に、軟膏とクリームの違いです。軟膏は刺激が少なく塗布した薬が落ちにくい性質がありますが、ベタつきがあります。一方、クリームは刺激があって薬が落ちやすいデメリットがありますが、ベタつきが少ないメリットがあります。
最後に値段です。最も安いのが「ベトネベートクリーム S」で、次に安いのが「ベトネベート N 軟膏 AS」です。「リンデロン VS シリーズ」は、「ベトネベート シリーズ」より3割り増しになります。比較的新しい薬なのでまだ高い印象です。
値段で選ぶ場合は、ベトネベートシリーズが財布に優しく良くできた子といった感じです。
ステロイドは子どもや妊婦に安全?
さて、次によくある疑問について答えていきましょう。まず、子供も使用できるかという疑問ですが、子供も使用することが可能です。ただし、子供は掻きむしることもあるため、抗菌薬が配合されているものを選ぶことがおすすめです。
妊娠中や授乳中でも使用することができます。通常の使用量であれば、長期間使用しても問題ありません。
ただし、使用できない部位もあります。例えば、首から上や陰部などの皮膚が薄い部分にはできるだけ避けましょう。これらの部位は吸収が良すぎてしまうため、今回紹介した最強の塗り薬は刺激が強すぎます。皮膚が薄い部分にはマイルド以下のステロイドを使用しましょう。
最後に、ステロイドを使用すると皮膚が黒くなるのかという疑問ですが、実際には黒くなることはありません。ステロイドを使用して皮膚が黒くなるのではなく、炎症が起きている皮膚の部分が色素沈着するために見えるだけです。ステロイド自体は関係ありませんので、安心して使用してください。
虫刺されの対策まとめ
最強の虫刺されに効く市販薬の塗り薬を選ぶ際には、化膿している場合は「ベトネベート N 軟膏 AS」や「フルコート F 軟膏」を選び、化膿していない場合はクリームまたは軟膏を選びましょう。値段で選ぶ場合は「ベトネベート シリーズ」がおすすめです。